荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)

最近、竣工しました荘銀タクト、鶴岡市文化会館に行ってきました。外観は屋根がいくつもの重なっている設計となっています。山形の山や、強い風などをイメージしているのでしょうか。とても特徴的、独創的な建物です。

外壁、屋根材は、メッキ鋼板で仕上げられています。外観の鋼板の歪み等でいろいろ問題になっていたようですが、そこまで違和感を感じませんでした。
外壁、屋根についての市の回答


駐車場から建物内に入ると、吹抜け空間の中に印象的な斜めの壁と、線が細い渡り通路、階段が迎えてくれます。斜めの大きな壁は、洞窟や山肌を連想させます。床は、コンクリートを磨き仕上げています。


大きな壁に沿って、渡り通路が片持で支持されいて、手摺はとても線が細く、ちょっと不安になるくらいです。ホールの渡り通路が、エントランスから見える為、有料ゾーンと無料ゾーン(エントランス)の区分がないように見えています。


有料ゾーンとエントランスと楽屋空間とそれぞれの境目があまりなく、何もイベントが無い時はホールを、中心にぐるっと回遊できるようになっています。ホール入り口も、エキスパンドメタルを波波にし強度を持たせており、高さを低くし、軽く透けて見える為、こちらもエントランスと区別がないように見えます。


ホール側は高い壁と吹抜けになっているのですが、外へ向くガラス面は、窓の高さを揃え、抑えておりヒューマンスケールとなっている為、窓際も落ち着ける場所となっています。


大ホールは、エントランス部と変わって、木を使用しており、温かみのある空間となっています。2.3階席は、雲形のように配置されてステージとの一体感があります。
ちなみに、緞帳は千住博の滝の絵のようです。写真で見ましたが、とても素敵そうです。

今回、ネットの記事で外観の話題を見ていたのですが、人の感性というものそれぞれで難しい物があります。公共施設は、市民のお金で作られているし。新築が綺麗なツルッとした物という考えの方は、確かに納得いかないかもしれないのですが、工場で作った何にも表情がない取ってつけたような外壁材だったらこの迫力は出せなかったと思いました。

市を象徴する文化会館を作る為に、建築家も市の職員、関係者も一眼となってやってきてると思いますし、できた物を見ると、他県の人にも自慢できるような施設だと私は感じました。

建築は、やはり人に愛されて育っていきます。嫌われてしまうと、朽ちていってしまいます。この施設が、これから市民に愛される施設になっていく事を願っています。

設計:妹島和世
住所:山形県鶴岡市馬場町11−61

記事:中尾栄吉

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